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アナタは大切な人を守れますか?映画『スマホを落としただけなのに』

映画レビュー
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どーも!

子供の頃、友達の家で遊んで帰ろうとしたら、自分の自転車のかごに持ち主不明の携帯ゲーム機が入っていて困ったことがあるバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。

もちろん交番に届けたのですが、結局、持ち主は見つからなかったようです。

さて、話を本題に戻し、今回は2020年1月6日にTBSで放送された映画『スマホを落としただけなのに』のレビューでございます。

話は目まぐるしく展開していくので最後まで夢中になってしまう映画ですぞ。

ちなみにストーリーは白石麻衣主演の続編『~囚われの殺人鬼』につながる内容となっているようです。

(今回のレビューは白石麻衣やん主演の続編のほうではなく、北川景子さん主演の初回作なのでお間違えなきように。)

続編を観る前に初回作の概要を知っておきたい方は、ぜひ最後まで読んでくだされ。

なお、肝心な部分についてのネタバレはいたしませんので、未視聴の方もご安心ください。

映画『スマホを落としただけなのに』の概要

彼氏がスマートフォンを落としたことがきっかけで、SNSを通じたトラブルに巻き込まれてしまう美女(北川景子)が主人公のお話です。

美女・麻美がトラブルに翻弄されるのと並行し、長い黒髪の女性ばかりが狙われる連続殺人事件が発生します。

盗撮から始まり、浮気現場の捏造、秘められた過去や周辺人物の詮索、SNSアカウントの乗っ取り――といったネット社会の現代を象徴するような映画です。

「ネット社会の現代」という表現をしましたが、ネットのみで繋がる希薄な家族関係、幼少期の虐待、ストーカーなど、現代の社会問題はネットの中だけに留まりません。

それらが絡み合う見ごたえのあるストーリーとなっています。

映画『スマホを落としただけなのに』の主な登場人物

犯人は↓の中にいます。

果たして誰が犯人なのか…

そもそも連続殺人鬼とSNSアカウント乗っ取り犯は同一人物なのか…

アナタの推理は当たるでしょうか?

稲葉麻美(北川景子)

恋人の誠がスマホを落としたことがきっかけで変態殺人鬼に狙われてしまう美女。

実は信じがたい過去と正体を秘めている。

美人なだけに不埒な輩が群がってくる。

富田誠(田中圭)

スマホをタクシーで落としてしまう麻美の恋人。

麻美にプロボーズするが、返事を先延ばしにされ、さらには捏造された浮気現場の動画で麻美との関係に亀裂が生じてしまう。

加賀谷学(千葉雄大)

元プログラマーの刑事。

前職で得た知識と経験をもとに捜査をすすめて殺人鬼に迫る。

浦野善治(成田凌)

ITセキュリティのエンジニア。

ランサムウェア(俗にいう身代金要求ウィルス)に感染してしまった誠のスマホを復旧させる。

小柳守(バカリズム)

誠の会社の先輩で、かつて麻美に想いを寄せていた。

やがて麻美のSNSにこの人物からストーカーじみたメッセージが送られるようになっていくが…

武井雄哉(要潤)

麻美を狙うチャラ男。

セフレ多数。

足立直樹

警察がアパートに乗り込んだ際にはすでに自殺していた。

アパートでは、破壊された数台のスマホと被害者の画像が保存されたPCが発見される。

映画『スマホを落としただけなのに』の見どころと感想

まずは残念だった点

基本的には面白い映画でした。

ただ、いくつか残念な点もありました。

詳しく書くとネタバレにつながってしまうので箇条書きにしておきます。

  • たまに演技が大げさすぎて不自然
  • なんで警察に通報しないのか…
  • なんで単独で乗り込んだのか…

現代の社会問題を描く

ストーリーの根幹として描かれているのはスマホのデータを盗み取られたことによって発生するトラブルです。

しかし、冒頭でも述べたように現代社会を取り巻く問題の本質は、やはりネットの中ではなくリアルな人間関係に起因しているのではないか――

ということを改めて認識させられる映画です。

変態殺人鬼の歪んだ衝動も、幼少期のトラウマが引き金となっていることは疑いようがありません。

しかし、同じようなトラウマを抱えつつも、それを乗り越えて一人前の社会生活を送っている人間がいるということも忘れてはいけません。

前者と後者、二人を分ける要因とは何なのか――

映画の中では描かれていない点について考えるきっかけにもなる映画だと思います。

性善説と性悪説――アナタはどちらの主張を支持しますか?

性善説と性悪説については、中国古典、法律学や心理学を勉強したことがある方なら詳しいかと思います。

孟子が唱えた性善説とは「人間の本性は基本的に善である」としている概念。

荀子が唱えた性悪説とは「本来の人間の性質は悪である。」としている概念

推理せずにはいられない!いったい誰が殺人鬼なのか?

↑で紹介している人物の中に殺人鬼がいることはすでに述べたとおりです。

麻美(北川景子)と誠(田中圭)のカップルは犯人候補から除外するとしましょう、

でも、他の登場人物は全員あやしいと思わせる一幕があります。

いやあ、この人物は犯人ではないだろうなぁ…

と思っていた人物が

えっ?まさか、こいつが犯人なの!?

という行動を取ったりして、殺人鬼がその正体を現すまでは犯人を断定するのが難しい展開となっております。

もっとも中盤に差し掛かったあたりで、おそらく映画を観ているほとんどの人は犯人に目星が付くと思います。

前半部分では推理を楽しみ、後半部分ではどのように事件を解決するのか…といった点に注目してみましょう。

現代を生きるにはIT機器を使いこなす能力が必須

トラブルを引き起こした元凶がスマホならば、そのトラブルを解決するのもITの力かもしれません。

忘れてはいけないのは、ITの利便性を生かすも殺すも、それを駆使する人間の本質が問われるということです。

平和な日常生活を送っているつもりでも、いつどんなトラブルに巻き込まれるか分かりません。

ネットを介した痛ましい凶悪事件が発生しているのはフィクションの世界だけでなく現実の世界でも同様です。

リアルな世界に生きる我々もセキュリティ対策は万全を期しておきたいですな。

白石麻衣主演の続編への期待も膨らむ

すでに予告編やWEBサイトを閲覧済みの方はご存じかと思いますが、今作で重要な役割を果たした人物が続編でも登場するみたいですな。

それぞれの人物が続編ではどんな役割を担うのか、そしてどんな過去や未来が描かれるのか。

今作を観た人ならば、続編への期待が大きくなるのは間違いないでしょう。

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