どーも!
一度だけ裁判の傍聴に行ったことがあるバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は2019年6月10日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『ザ・クライアント/依頼人』のレビューでございます。
弁護士 vs 検事とか、法律に興味のある人にオススメの映画です。
内容的には難しくないので、特別な法律知識がなくても楽しめます。
法律家やそれを目指している人はもちろん、「自分の仕事の意義について悩んでいる」というすべての人に観てほしい映画です。
何回見ても面白い名作だと思います。
映画『ザ・クライアント/依頼人』のザックリした概要
マフィアによる殺人事件の証拠を知ってしまった少年と、その家族をマフィアから守るために検事を相手にたたかう女性弁護士の姿を描いた映画です。
映画『ザ・クライアント/依頼人』の主な登場人物
マーク・スウェイ
母親のタバコを盗んで森の中で吸おうとしていたところ、自殺をするためにやってきた弁護士に遭遇してしまう少年。
自殺する弁護士からマフィアによる殺人事件について聞かされてしまったため、警察や検事からの追求を受けることになってしまう。
しかし、自身と家族がマフィアから狙われることを危惧して「何も聞いてない。」とシラをきる。
レジー・ラブ
たった1ドルで少年マークの依頼を引き受ける女性弁護士。
自殺する弁護士とは無関係の別人です。
なかなかのやり手でカッコイイです。
ロイ・フォルトリッグ
知事の座を得るために功名心にかられる野心家の検事。
マークがマフィアによる殺人事件の真相を知っていると推察し、強引な手法でマークから証言を引き出そうとする。
演じているのは、トミー・リー・ジョーンズです。
ダイアン・スウェイ
マーク、リッキー兄弟を女手ひとつで養うシングルマザー。
貧乏で、やさぐれているけど、子供想いの母親です。
リッキー・スウェイ
マークの弟。
弁護士の自殺現場に居合わせてしまったショックから赤ちゃん返りしてしまう。
バリー・マルダーノ
上院議員を殺害したマフィアの男。
殺人事件の証拠となる遺体の隠し場所を知ってしまったマークを狙う。
映画『ザ・クライアント/依頼人』の見どころと感想
弱気を助け、強きを挫く!女性弁護士レジーがカッコ良すぎ!
たった1ドルで少年の依頼を受ける
自身と家族を守るため、少年マークは弁護士事務所を訪れます。
しかし、マークは「女の弁護士じゃダメだ…」と女性軽視な発言。
そんなマークに対しても子供扱いすることなく、レジーは弁護士として真剣に話を聞き、マークの質問にも弁護士として適切な回答をします。
そして、レジーが「弁護士を雇うお金はあるの?」と問うと、マークはポケットの中からクシャクシャの1ドル紙幣を取り出します。
少年マークの話を聞いた女性弁護士レジーは、たったの1ドルで依頼人であるマークを守ることになります。
お金よりも信念を大事にする正義の弁護士って感じでカッコイイですな。
ベテランの男たちを黙らせる鋭き舌鋒
少年マークは、ロイ検事やその取り巻きの男たちの事情聴取をひとりで受けることになります。
「弁護士を呼んだほうがいい?」と聞くマークに対し、ロイ検事は「ハハッ…弁護士なんてロクなやつらじゃないぞ、必要ない。」と子供扱いするのみです。
そこでマークは「トイレに行く。」と言って一時退席。
そして、少年マークに代わって弁護士レジーがロイ検事の前に姿を現します。
弁護士レジーの作戦によって、少年マークとロイ検事の会話についてはバッチリ録音済みです。
マークの権利を無視し、弁護士を蔑視したロイ検事の発言が再生されると、ロイ検事はタジタジになってしまいます。
ベテランの男たちを相手にしても、まさに威風堂々としたレジーがカッコ良すぎるシーンです。
無鉄砲な少年マークの行動にハラハラドキドキ
ネタバレを避けるために詳細は書きませんが、マークとレジーが殺人事件の証拠である死体が隠されている現場の確認に行くシーンがあります。
しかし、ほぼ同じタイミングで、マフィアの男たちも死体を別の場所に隠すためにやってきます。
子供と女性のマークとレジーが、もしマフィアに捕まってしまったらどうなるか…
絶体絶命の大ピンチがふたりに襲い掛かりますが、レジーの機転を利かせた作戦でピンチを切り抜けます。
策士レジーの活躍に「乞うご期待!」なシーンです。
ロイ検事だって、野心家ではあるが悪人ではない
この映画は「弁護士 vs 検事」の戦いを描いていると冒頭で述べましたが、忘れてはいけないのは、ロイ検事もけっして悪人ではないということです。
ロイ検事は野心家の男ではありますが、第一の目的はマフィアによる殺人事件の立件です。
その目的を達成するための手段が、少年マークやその家族の権利や安全を脅かすような強引な手段であることは大問題ですけどね。
しかし、ロイ検事だって、マークやその家族の権利と安全を守れるものなら守りたいのです。
というわけなんですが、ネタバレを避けるため、ここでも詳細については割愛いたします。
マークとその家族にどんな結末が訪れるのか、それは映画を観て、ご自身の目で確かめてくださいませ。


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