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「老害」と呼ばれたくないならこの映画を観よ!『ヒックとドラゴン』

映画レビュー
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どーも!

ドラクエ5の中盤はドラゴンキッズを主力にしたいバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。

さて、今回は2019年12月1日深夜に日本テレビの映画天国で放送された映画『ヒックとドラゴン』のレビューでございます。

はっきり言ってしまうと、子供向けな内容で期待はずれな映画でした。

かと言って、大人が観る価値がまったくないかと問われると、決してそんなことはないです。

大人が観て、改めて考えなくてはいけないようなメッセージが込められている映画でもあります。

そういう意味では、「子供向け」というよりは「親子向け」の映画と言ったほうが正しいですね。

小学生くらいのお子さん、あるいはお孫さんと一緒に観ることに大きな意味がある映画ではないでしょうか。

映画『ヒックとドラゴン』のザックリした概要

舞台は遥か北の海。

登場するのは長年ドラゴン達と闘い続けながら北の海で暮らすバイキング達です。

物語の主人公は、そんなバイキング一族の長の一人息子であるヒック。

しかし、屈強な仲間達と違って、ヒックは能力面でも性格面でもドラゴン退治には向かない少年でした。

そんなヒックが、ドラゴンの襲来があった翌日、森の中で傷ついたドラゴンを見つけ、ドラゴンの生態を学び、ドラゴンとの友情を育んでいきます。

そして、闘いを続けるのみだったバイキングとドラゴンとのあいだに新しい関係を築いていく道を模索し、新しい時代を創っていく――そんなお話です。

映画『ヒックとドラゴン』の主な登場人物とドラゴン

ヒック(主人公)

バイキングの族長の一人息子。

屈強な戦士である父親とは正反対の貧弱な身体つきで、仲間のバイキング達からも足手まといのような扱いを受けている。

槍や斧を持ってドラゴンと戦えるようなタイプではない反面、優しい心の持ち主。

研究熱心で物作りが得意。

トゥース(ヒックの相棒となるドラゴン)

ヒックによって「トゥース」と名付けられたドラゴン。

屈強なバイキングの間でも恐れられている「ナイト・ヒューリー」という種族のドラゴンである。

ちなみにナイト・ヒューリーの姿を見て生きて帰った者は今までいないらしい。

アスティ(ヒロイン)

バイキング見習いの少女。

ヒックをはじめとした同世代のバイキング見習い達の中で、もっとも有望。

気が強くて負けず嫌いな性格。

ストイック(ヒックの父でバイキングのリーダー)

ドラゴンとの闘いでも優れた統率力と強さを発揮する。

ガンコな性格である一方で、一人息子のヒックとの関係をうまく築けずに悩む一面も。

三国志に登場する武将、張飛のような猪突猛進の豪傑タイプ。

ゲップ

鍛冶屋であり、見習いバイキング達の教官も勤める。

バイキングのリーダーであるストイックとは気心の知れた仲。

バイキング見習い達

ヒック、アスティのほかに4人の若者がバイキング見習いとして登場します。

それぞれ個性豊かな面々ですが、長くなるので割愛。

映画『ヒックとドラゴン』の見どころと感想

最初の30分が試練

あ、この映画つまらんかも…

最初の30分間は、そう思いながら見続けました。

では、この映画のどんなところが私にそう思わせたのか、少し詳しく書かせていただきましょう。

イメージしていた主人公像ではなかった

この映画を観る前、私が勝手にイメージしていたのは、「落ちこぼれで、仲間にも馴染めない内気な性格――そんな少年が伝説のドラゴンを乗りこなして英雄になっていくストーリー」でした。

でも、実際にこの映画を観て抱いたヒックの第一印象は、「落ちこぼれではあるものの自覚があまり無く、お調子者で、空気が読めない」という少年でした。

前者のような少年が主人公だったら、私は大いに共感を覚えていたでしょう。

しかし、実際は後者のような印象が強い少年が主人公だったのでガッカリしてしまいました。

といっても、この点に関しては私の勝手な先入観が原因なので、ガッカリするのは筋違いかもしれませんね。

それと、映画のストーリーが進展していくうちにヒックの内面に触れ、少しずつヒックに感情移入していくことができたということも付け加えておきます。

キャラクターデザインに魅力がない

私は、この手のタイプの3Dアニメのデザインが好きではありません。

男性キャラは格好良くないし、女性キャラも可愛いとは思えません。

ドラゴンもいろんな種族が登場するのですが以下同文。

私はもっとファイナルファンタジーみたいなリアル美男美女デザインのほうが好きですね。

ドラゴンもいろんな種類が登場しますが、どいつもこいつもかわいくねーです。

ディズニーとかピクサー的な3Dデザインはどうも苦手です。

ドラゴンの生態が猫っぽい(でも、あんま可愛くない…)

人間との距離の詰め方や仕草、撫でられて喜ぶポイントや苦手なモノなど、

ほぼ猫と一緒じゃん!

と、猫好きの人はこの映画で登場するドラゴンを見て、そう思うこと間違いなしです。

素直な性格の人なら「かわいーな。」と思うでしょう。

ただ、私は性格がひねくれているので、

もっと設定捻れよ!

と、思ってしまいました。

ぶっちゃけ、この映画に登場するドラゴンよりも、本物の猫のほうが一億倍かわいいです。

やっぱりキャラクターデザインが好きになれぬ。

大人が観るなら、この映画のメッセージを受け取りましょう

心優しき主人公のヒックは、ドラゴンを観察し、ドラゴンと心を通わせ、今までとは違うドラゴンとの関係性を築こうとします。

しかし、この映画に登場する大人のバイキング達は「ドラゴンは武力をもって倒すべき敵」という固定概念に縛られ、ヒックの言葉には耳を貸しません。

他者との関係性をより良いものにするためには、相手に対する理解を深めなければなりませんね。

また、若者が新しい時代を築こうとするとき、それを邪魔するだけの老害となるか、それとも若者のために一肌脱げる粋な大人になるのか、この映画をきっかけに一度考えてみるにもいいのではないでしょうか。

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