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テキサス独立戦争の英雄を描いた映画『アラモ』

映画レビュー
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どーも!

大学受験では日本史を選んだので世界史に関してはまったくもって無知なバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。

今回は9月26日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『アラモ(2004)』のレビューでございます。

はじめに断っておこうと思いますが、なかなか理解するのが難しい映画でした。

なので、とんちんかんなレビューになっているかもしれませぬ。

ただ、長い人生の中で観ておくべき映画のひとつであるな!…と思ったことはここに書いておこうと思います。

特にアメリカ近代史に興味がある頭に良い人なら、大いに楽しめる映画ではないでしょうか。

映画『アラモ(2004)』とは…

1960年にも同名の映画が公開されたそうですが、私はそちらの方は見たことがないので比較はできません。

1960年版の『アラモ』を知るオジサマによると、そちらの方が名作だそうです。

で、この『アラモ』という映画は、「アラモ」と呼ばれていた要塞(もともとは布教所)を舞台にして実際に行われた「アラモの戦い」という史実をもとにしているそうです。

テキサス独立戦争中の1836年2月23日から3月6日までの13日間の出来事です。

日本は江戸時代で、11代将軍・徳川家斉くらいの時代ですかね。

映画の舞台となっているテキサスはどんな状況であったのか

メキシコ系住民が居住している地域を併合しようとする「メキシコ共和国軍」と、テキサス独立を掲げる「テキサス分離独立派」が覇権を争って武力衝突していました。

そして、この映画では「アラモ」を死守せんと少数の義勇兵が中心となって孤軍奮闘する籠城戦を主軸に置いています。

ちなみにこのとき闘った戦士たちはアメリカでは英雄的な存在だそうです。

で、何故わざわざこんな前置きを書いたかというと、それなりの知識をあらかじめ持ったうえで見ないと「この映画は何が何やら分からない」と思ったからです。

私は何の知識もなく見てしまったので、登場人物の誰がどういった立ち位置で、事の経緯はどうなっているのか、理解が進まないままストーリーだけが進んでいってしまいました。

「アメリカで生まれ育った人ならイチイチ説明しなくても、だいたいのことは常識として知ってるよね?」といった前提で作られた映画なのかもしれません。

映画『アラモ』の主な登場人物とその印象

サム・ヒューストン

テキサス軍の将軍。

実在の肖像画とイメージが違う…

デイヴィ・クロケット

元下院議員で教養もありそうな紳士だけど、前線で戦う勇敢な人。

敵軍の楽隊に合わせてヴァイオリンを弾く豪胆な一面も見せる。

ジム・ボウイ

テキサス軍の大佐で、粗暴な見た目だけど義勇兵たちからの信頼が厚いアラモのリーダー。

病気(結核?)らしく、2月27日には病床に伏せることとなり、若いトラヴィス中佐に指揮を任せる。

ウィリアム・トラヴィス

弁護士にして、テキサス軍の中佐。

指揮官としてアラモに赴くが、最初のうちは若さと教養人っぽい振る舞いをバカにされ、既に駐屯していたボウイ大佐や民間兵たちに認めてもらえない。

が、敵方から飛んできた大砲の不発弾の火を素手で消して再利用するという豪胆さを見せることで評価が変わってくる。

サンタアナ

メキシコ軍の将軍。

私が戦略を立てたほうがいいんじゃないかと思えるほどの無能な指揮官。

映画『アラモ』を見た感想まとめ

すでに述べましたが、何が何やらよく分からないうちにクライマックスを迎えてしまう映画でした。

実際に戦場に出て戦うテキサス軍側の4人を紹介させていただきましたが、ほかにもヒゲモジャのおじさんがたくさん出てきて、誰がどういった役柄なのかを理解するだけでも一苦労です。

軍人なのか、政治家なのか、最後にそこを理解するだけで精一杯です。

メキシコ軍側は、とりあえずサンタアナ将軍と参謀っぽいオジイ様がいたことは分かりました。

しかし、このサンタアナ将軍が映画内では無能すぎ。

テキサス側に比べ、圧倒的な兵数と充実した兵器を持ちながら、なぜアラモ陥落に13日も掛ったのか理解に苦しみます。

映画で映し出された戦場を見る限りでは、大砲を打ち込んで一気に攻めれば一瞬で勝負が付きそうなのに…

もちろん、実際の戦場はそう単純なものではないでしょうけど、この映画ではそれが伝わってこない…

なので、緊迫した戦場での戦略や駆け引きみたいなものを見たい人にはオススメできない映画です。

とはいえ、アラモ要塞に突撃するメキシコ軍と徹底抗戦の構えを見せたテキサス軍との戦闘には胸が熱くなりました。

なかなか評価の難しい映画で、単純に面白いとは言えませんが、個人的には観てよかったと思います。

ただし、あくまで無料のテレビ放送だったら…という話で、お金を出してDVDを買ってまで観たいかと問われれば、答えはNO!です。

でも、理解を深めるためにもう1回観たいとは思います。(またテレビで放送されたらね。)

あらかじめ予備知識があったら、もっと楽しめたかもしれません。

ちなみにアラモ砦の戦いについて書かれた本って、洋書ばかりで日本語で書かれた本はあまり無さそうです。

歴史好きな日本人には受けそうな話だと思うんだけどな…

アメリカ人にとっては、胸熱な歴史事件だそうで、おそらく日本人にとっての幕末の歴史のような感覚なのだと思います。

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