どーも!
30代のお兄さんと50代のおじさまを手玉に取る小悪魔系女子になりたいけど、現実はそううまくいかないバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は2018年10月26日にテレビ東京の午後のロードショー放送された映画『デビル』のレビューでございます。
映画としても面白いし、男性にはお手本としてほしい2人のイイ男も出てきます。
もちろんイケメンや渋いオジサマが好きな女性の目の保養にもオススメです。
映画『デビル』のザックリした概要
IRAシンパの青年とアイルランド系アメリカ人警官の中年男性との交流と葛藤を描いた映画です。
ネタバレは極力しないほうが楽しめる映画だと思うので、なるべくストーリーには触れずにいきます。
※ ちなみにIRAシンパというのは、アイルランド共和軍の共鳴者という意味らしいですな。
北アイルランドの独立問題について詳しい人なら、この映画の面白さについてより深くできると思います。

ちなみに私は北アイルランドの独立問題についての知識はほとんどありませんが、それでも面白かったです。
ブラッド・ピットとハリソン・フォードという二大スターの競演という点も注目ポイントですね。
映画『デビル』の主な登場人物とその印象
フランキー
ブラッド・ピットが演じるIRAシンパの青年。
スティンガーミサイルを手に入れるためにアメリカにやってくる。
幼き頃、父親をイギリス人に殺されている。
事情を知らない真面目な警官トムの家に下宿し、素性を隠しながら活動する。

カッコイイ…
トム・オミーラ
演じているのは、ハリソン・フォード。
フランキーの下宿先の真面目で優しい警察官。
フランキーを家族の一員として温かく迎え入れるが、ある事件をきっかけにフランキーの素性に疑問を抱く。
三児のパパ。

カッコイイ…
シーラ・オミーラ
トムの奥様。
美人です。
オミーラ三姉妹
3人ともカワイイです。
下のチビッコふたりは下宿人のフランキーにすぐ懐き、長女のブリジッドもイケメンのフランキーに興味深々?
ショーン
フランキーの相棒で、とっても仲良し。
ミサイルを積んで帰るための船を改修したり、武器商人と交渉したりする。
お調子者だけど、気のいいヤツ。
ミーガン
本作のヒロイン的存在。
でも、オミーラさん家の長女のほうが個人的にはカワイイと思う。
死んだお兄さんがIRAの活動家で、アメリカでフランキーと出会って深い関係になる。
武器商人や警察に追い詰められていく恋人フランキーの身を案じる。
フィッツシモンズ判事
アメリカ在住の判事。
実はIRAの同志で、フランキーの協力者。
ビリー
武器商人。
「そっちの事情を知らん。期限内に金を払え!」とあの手この手でフランキーを追い詰める悪いヤツ。

目にもの見せてやる!フランキーがな!
映画『デビル』の見どころと感想
ブラッド・ピットとハリソン・フォードの二大スターがカッコよすぎる!
ふたりともめちゃくちゃいい味出してます。
フランキーの覚悟と信念
ブラッド・ピットが演じている役はIRAの活動家ということは既に説明しましたが、もう少し掘り下げましょう。
ブラッド・ピット演じるフランキーは、イギリスでは政府要人や軍人や警官を何人も射殺して指名手配されているという人物です。
で、さらには、武器商人からミサイルを買うため、偽造パスポートを使ってアメリカに入国しています。
下宿先の優しい警官トムさんも騙しています。
こう書いてしまうと、「めちゃくちゃ悪いヤツじゃねーか!」と思うかもしれませんが、それは全然ちがいます。
下宿先のトムさん家では純朴な好青年を演じて家族に受け入れられているんですが、おそらくこれがフランキーの本当の姿なんじゃないかと私は思うのです。
騙すために好青年を演じているわけではなく、内戦なんてなければ、きっとフランキーはアイルランドで誠実な人生を歩んでいたのではないかと思います。
その証拠にトムさん家のチビッコたちはフランキーにすごく懐くし、フランキーもトムさん一家に対しては(素性を隠していることを除けば)すごく誠実に接しています。
しかし、根が真面目で信念を曲げない誠実な人物であるからこそ、理想の実現のための戦争という道へ突っ走ってしまったのではないかと、そう思うのです。
いわば内戦によって人生を狂わされてしまったのです。
平和な日本に住んでいるだけでは分からないですが、映画の中だけでなく現実の世界でも起きていると思うと、いろいろと考えさせられますね。
様々な場面で、彼の覚悟の強さと行動力が垣間見えて、とても切ない気持ちになりました。
トムさんも真面目で優しい
異国の地からやってきたフランキーを温かく迎え入れていることからも、その優しい性格は見て取れます。
また、コンビを組む相棒の警官が犯してはならない不祥事を起こしてしまった際、警察の上層部に真実を話すか、相棒をかばうか…という選択を迫られます。
結局トムさんは相棒をかばうために嘘の報告をするのですが、そのことを気に病み、トムさん自身は警官を辞職する決意をします。
優しく実直な性格であるがために、自らの身の置きどころを無くしてしまうトムさんの葛藤にも感慨深いものがあります。
そして、フランキーの素性を知り、イギリス政府やFBIから追われる身となったフランキーを救うため、命を懸けて単身でフランキーを止めようと行動します。
切ないエンディング
自国内の問題とは無関係なトムさんを巻き込みたくないフランキー。
誠実な若者を戦争に加担させたくないトムさん。
理想の実現のため、トムさんに銃口を向けるフランキー。
銃口を向けられてもなお、フランキーを救いたいトムさん。
ラストシーンのこの二人のそれぞれの覚悟と葛藤には、とても心を動かされました。
結末がどうなったのかは、ネタバレを避けるためにココでは書きません。
気になる方は、ぜひ映画『デビル』をご覧になってください。


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