どーも!
水と寒さが苦手なバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は2019年2月25日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『ザ・ブリザード』のレビューでございます。
結論からいうと、私はあまり面白いと思いませんでした。
途中で何度か見るのをやめようかと思いました。
「船の映画はコンプリートしたい」とか「実際に起きたこの事故について興味がある」とか「よっぽど暇」な人にだけオススメします。
映画『ザ・ブリザード』のザックリした概要
1952年に実際に起きた北大西洋でのタンカー分断事故とその救出劇を描いた、実話に基づく映画です。
分断したタンカーに取り残された乗組員たちは、この絶体絶命のピンチからどう脱するか、その手段をめぐって揉めまくります。
その一方、沿岸警備隊のメンバー達は荒れ狂う海の中、命をかけて取り残された乗組員たちの救出に向かいます。
映画『ザ・ブリザード』の感想(私には合わなかった…)
緊迫したシーンの連続は疲れる
序盤にはラブロマンス的なシーンがありますが、ほとんどの時間は海上のシーンです。
で、なーんか、同じような映像が続いて飽きてくる…
ブリザードに巻き込まれたタンカー側は、なにしろ真っ二つに分断されてしまったわけですから、一瞬たりとも気を休める瞬間がないのは当然なのです。
一方、その救出に向かう沿岸警備隊も荒れ狂う海の中を「マジでか!?」と思うようなショボいボートで救出に向かうわけですから、同じく気が抜けない…
と、はじめのうちは「これ、どうなるの!?」と緊迫したシーンを見守るわけですが、ずっと緊迫感のあるシーンが続くと、だんだん疲れてくるし、感覚がマヒしてきて「まあ、なるようになるでしょ…」とダレてきちゃいました。
やっぱり物語には起承転結とかメリハリが大事だなと思いました。
リアリティを追求しているようですが、リアリティを感じられない…
実際に極寒の中で撮影され、みんな低体温症になる一歩手前だったそうです。
また、使用された救命艇も事故当時のものと同じ型(「こんなんで救助できるの!?」ってくらいショボい)が使用されたそうです。
リアルを追求して撮影された映画みたいですな。
が、なんか、ところどころで違和感を感じるシーンがありました。
なぜだろう…?
リアリティへのこだわりが強すぎて、映画としてのエンターテイメント性が欠けているというか、そのわりには不自然な演出が組み込まれていたりして、どうにも楽しめませんでした。
エンターテイメントというよりもドキュメントみたいな映画だと思ったほうがいいかもしれません。
でも、ドキュメントだとしても、不自然な演出のせいでやっぱりダメだ…
美男美女なし(あくまで私の主観)
人の好みは人それぞれではありますし、あくまで私の尺度ではありますが、イケメンも出てこないし、目を見張るような美女が出てくるわけでもなかったです。
いちおう恋愛要素もある映画なのですが、それならそれで憧れや羨望の眼差しを向けずにはいられないような男女が見たいですなぁ…
たぶん1952年当時の雰囲気を出そうとした結果、こうなったのだと思います。
ラストシーンはそれなりに感動的
奇跡的な結末が待っていて、それはそれで感動的です。
しかし、肝心のラストシーンで最大級に不自然な演出が待っております。
最後に恋愛要素だけを押し出されてもなぁ…って感じでした。
まさに九死に一生の帰還を果たした結末がこんな感じなの…?と腑に落ちないラストでした。


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