どーも!
使ってはいないけど黒電話が家にあるバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は2019年7月4日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『セルラー』のレビューでございます。
ハラハラドキドキのサスペンス映画でしたが、観終わったあとは気分爽快になれます。
私は以前にも観たことがありましたが、結末を知っていながら観ても面白かったです。
なお、物語の核心部分については秘めておきますが、経過部分についてはネタバレ要素がありますので、ご注意ください。
映画『セルラー』のザックリした概要
小学校で理科を教えている人妻教師のジェシカは、いきなり自宅に乗り込んできた男たちに拉致・監禁されてしまいます。
人妻教師ジェシカは男たちの隙を見て、壊された電話で偶然つながっただけの青年・ライアンに助けを求めます。
果たしてライアンは顔も見知らぬ人妻の求めに応じ、ジェシカを助けることができるのか…?
映画『セルラー』の主な登場人物
ライアン
ジェシカが直した電話が偶然つなげた青年。
オープニングでは、ただのチャラ男。
しかし、クライマックスでは印象が180°変わって、間違いなくイケメンでした。
演じている俳優さんは、アベンジャーズなどアメコミ系ヒーロー映画の出演が多いみたいですな。
ジェシカ・マーティン
拉致・監禁されてしまう人妻の女教師。
科学教師なので、通話相手を選べないという中途半端な修理ではあるが、壊れた電話を使えるようにできた。
科学教師なので、大の男が相手でも鋭利なものさえあれば一瞬で致命傷を負わせられる。
イーサン
ジェシカを誘拐したグループのリーダー格。
演じているのは、ジェイソン・ステイサムです。

顔が怖い…
ジャック・タナー
殺人課の刑事。
↓のムーニー巡査部長とも仲良し。
ボブ・ムーニー巡査部長
事件の日に退職することになっていた中年のおまわりさん。
勤続27年間、現場で銃を使ったことがないのが誇り。
パッと見は普通のおじさん警官ですが、映画の後半以降の活躍がマジでカッコよかったです。

ギャップ萌え…
映画『セルラー』の見どころ(途中経過のネタバレあり)
絶え間なく襲い掛かるピンチを乗り切れ!
警察署に辿り着いたのに乱闘騒ぎで取り合ってもらえず…
ジェシカから救援の電話を受けたライアンは、わけが分からないながらも、警官に電話を代わってもらえればそれで全て解決するだろうと警察署へ行きます。
しかし、警察署内でちょっとした乱闘騒ぎが起きてしまい、ライアンの応対をしていた警官も騒ぎの対応に追われます。
しかたなく別の部署へ移動するライアンですが、そこへ向かう途中で電波が弱くなってしまいライアンは右往左往…
そんなタイミングで電話越しにジェシカの悲鳴を聞き、ライアンは事態の深刻さに気付きます。
誘拐犯より先に息子を保護せよ!
ジェシカの悲鳴を電話越しに聞いたあと、ライアンは「息子が誘拐されそうだから犯人に拉致される前に学校へ行って保護してほしい。」と頼まれます。
一刻を争うじたいに車を飛ばすライアン…
しかし、小学校の警備員に不審者扱いされて邪魔されているうちにジェシカの息子・リッキーは誘拐されてしまいます。
役立たずの警備員を振り切り、警備会社の車を奪って犯人の車を追跡するライアンなのであった…
唯一の連絡手段である携帯電話のバッテリーがピンチ!
ライアンは警備会社の車で犯人の車を追跡し、そのまま犯人グループのアジトを突き止めようとします。
しかし、渋滞に巻き込まれて車を見失ったうえ、そのタイミングで携帯電話のバッテリーが切れそうになってしまいます。
携帯電話ショップへ最短の距離で行くため、ライアンは車を暴走させ、工事現場に突っ込みます。
そこまでして辿り着いた携帯電話ショップも混雑し、充電器ひとつを買うにも列に並ばなければなりません。
痺れを切らしたライアンは警備会社の車の中にあった拳銃を持ち出し、「とっとと充電器を出しやがれ!」と店員を脅します。
きちんと代金を払って、その場を立ち去るジェントルマンなライアンなのであった…
電波が混線してピンチ再び!
人妻ジェシカと息子のリッキーを誘拐した犯人の次の標的は夫のクレイグです。
どうやら犯人グループの真の目的はクレイグが握っているらしい…
犯人が目的を果たせば家族そろって殺されてしまうと考えたジェシカは、ライアンにこの状況を夫のクレイグに伝えてほしいと頼みます。
クレイグの居場所である空港へと車を走らせるライアンですが、今度は携帯電話の電波が混線してしまいます。
混線の相手はすぐ近くを走行していたおぼっちゃまタイプの弁護士でした。
切迫した事情をいくら説明しても、自分のこと優先でまともに話を聞こうともしない弁護士に苛立つライアンは再び拳銃を手にとります。
弁護士自慢の高級車と携帯電話を奪って、空港へと急ぐライアンなのであった…
誘拐犯の正体に衝撃!
空港に辿り着いたライアンは、初めて誘拐犯の男たちを目撃し、ある作戦を立てて犯人の男をハメようと試みます。
しかし、その作戦は失敗したうえ、そこで明らかになる犯人たちの正体に衝撃を受けます。
なんとか誘拐犯より先にクレイグに接触することに成功したかのように見えたライアンですが、重大なケアレスミスをしてしまいます。
その結果、クレイグも誘拐犯に捕まってしまいます。
誘拐犯の目的のブツを奪って、さらに夫も救出することができるか!?
犯人グループの目的のものが銀行の貸金庫の中にあることを知ったジェシカは、それを犯人たちに渡さないでほしいとライアンに頼みます。
しかし、犯人グループは夫のクレイグを銀行に連れていき、目的のブツを手に入れてしまいます。
もうこうなったらヤルしかない!
ライアンは犯人の男に飛び掛って、目的のブツが入っていると思われるカバンを強奪して逃走します。
が、逃げる途中、ジェシカとの唯一の連絡手段である携帯電話はバラバラに砕け散ってしまいます。
果てして、ライアンはジェシカとその家族を救い出すことができるのか…!?
いまさら見捨てることはできない!
携帯電話は壊れてしまいましたが、誘拐犯が欲しがっているブツを手に入れたライアンは、人質とブツを交換しようと犯人に対して交渉を持ちかけます。
顔を知らないアカの他人を助けるために知恵と勇気を振り絞るライアン…

かっけー!
しかし、なんの事情も知らない元カノのアホな行動のせいで、ライアンは犯人の男に見つかってしまいます。
とっさにその場から逃げるライアンですが、少しずつ犯人の男たちに追い詰められていきます。
数時間前までチャラいだけの男だったライアンは、数人の犯罪者を相手にどう立ち向かっていくのか…!?
違和感に気付いた中年のおまわりさんがカッコよすぎる!
さて、ここまでライアンに襲い掛かるピンチについて述べてきましたが、事件の真相に迫る人物がもうひとりいます。
その人物というのが、一見すると平凡な中年の警官だったりするところが、またこの映画の面白いところです。
平凡に見えて、実はカンが鋭く、真面目で正義感と責任感もあったからこそ、事件の真相に迫ることができたのです。
平凡に見える中年のおじさんなのに、自分よりも若くて身体も大きい犯人を相手にして戦う姿もカッコよかったです。
この映画の中では、まさに「ヒーローは遅れてやってくる」的な存在です。
映画『セルラー』を観た感想まとめ
映画の途中、空気を読めないモブキャラたちには何度もイライラさせられました。
- ジェシカとの電話に応じていながら、中途半端に切り上げてしまう警官…
- 子供を保護しようと必死になっているライアンを不審者扱いしておきながら、肝心なホンモノの誘拐場面を見過ごす警備員…
- 「順番をお待ちください。」「休憩なので…」とマニュアル対応な携帯電話ショップの店員…
- 大音量で車のスピーカーを鳴らすおばさんドライバー…
- 自尊心の塊で、人の話を聞こうともしない弁護士…
こんなやつらがライアンの行く手を阻みます。
でも、そんな人物たちがいたからこそ…っていうフラグが立っていたりするところが、またこの映画の面白いところであったりします。
映画のラストで、ライアンが犯人グループのひとりをボコボコにするシーンがあるのですが、そのタイミングもまた絶妙であり、

おらー!ライアンよ、やっちまえ!
と、興奮してしまうシーンでもあったりします。
- なぜ、直した電話がライアンにつながったのか?
- なぜ、ライアンの携帯電話と他の携帯電話が混線したのか?
というふたつの疑問は最後まで解けず、その点ではリアリティに欠けますが、そこはスルーするのがこの映画のお約束かもしれませんな。
わたしはその2つの疑問点を差し引いても、他人にオススメできる面白い映画だと思いました。


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