どーも!
ネコ派だけどイヌも好きな欲張りバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は2019年3月13日深夜にフジテレビで放送された映画『ぼくのともだち ドゥーマ』のレビューでございます。
こどもっぽいタイトルだけど大人でも見ごたえがある映画でした。
というか、大人にこそ観てほしいチーターと少年の絆を描いた心温まる映画です。
ネコ好きであり、また子供のころ学校になじめなかった私には共感できることも多く、すごく感動的であり切なくもある映画でした。
ひとりで観てもよし、彼氏や彼女と観てもよし、親子で観てもよし――すてきな映画なのです。
映画『ぼくのともだち ドゥーマ』はこんな人におススメ
- 人間と動物の交流を描いた物語が好きな人
- 少年の成長する姿を見たい人
- 動物と人間の共存について考えたい人
- 子供の教育にいい映画を探している人
- 都会の生活に気疲れしている人
- 人生を見つめ直したい人
- とにかく感動したい人
映画『ぼくのともだちドゥーマ』のザックリした概要(冒頭部分だけのあらすじ)
舞台は南アフリカ。
ある日、少年ザンとその父親ピーターは、ひとりぼっちのチーターの赤ちゃんを見つけます。
周囲を見渡してもお母さんチーターの姿は見当たりません。(お母さんチーターはライオンに殺されてしまったみたい…)
いつか自然に帰すことを条件にして、少年ザンは父ピーターから赤ちゃんチーターを連れ帰って保護することを許されます。
赤ちゃんチーターは「ドゥーマ」と名づけられ、ピーターの営む農場で立派なチーターへと育っていきます。
しかし、「そろそろドゥーマを野生に帰さなくては…」と考えはじめたタイミングで、父ピーターは病に倒れ、帰らぬ人となってしまいます。
ピーターの営んでいた農場を離れ、都会で暮らす伯母のところで世話になることになった少年ザンとその母キャロル。
近いうちにドゥーマは動物保護区に移すことに決まります。
が、ザンの転校先の学校でドゥーマは騒動を起こしてしまいます。(都会の人間が騒ぐだけで、人間に馴れているドゥーマは何も悪いことはしません。)
ドゥーマに都会は狭すぎることを悟った少年は、誰にも告げず、ドゥーマを野生へ帰すため、ドゥーマの故郷への旅に出る決意をします。
しかし、少年ザンとドゥーマの旅には、いくつもの困難が待ち受けていて…
といった感じで、ここから映画の本筋がスタートしていきます。
映画『ぼくのともだち ドゥーマ』の主な登場人物とチーターとその印象
ザン
おそらく小学校の高学年か中学生くらいの男の子。
あどけない顔立ちで可愛らしい男の子なので、高校生ということはないと思います。
父親の遺したバイクを運転できるワイルド少年なので中学生以上かもしれませんが、本人や同級生たちの感じから小学校高学年くらいに思えます。
(12歳らしいという情報をいただきました。)
ドゥーマ
ザンに拾われたチーター。
カワイイです。
ピーター
ザンの父親。
農場を営んでいたが、病に倒れて帰らぬ人となってしまう。
カッコイイです。
キャロル
ザンの母親。
夫のピーターを亡くして悲しみにくれるが、都会に移り住んで新しい生活を送ることを決意。
美人です。
リプクナ
ザンとドゥーマが旅の途中で知り合う男性。
どうにも胡散臭い男だが、その狙いは果たして…?
映画『ぼくのともだち ドゥーマ』の見どころと感想
雄大な大自然と美しい映像
やっぱり大自然の映像って、それだけで感動的です。
ドゥーマがサバンナを駆ける姿も、動物ドキュメンタリーを観ているようでした。
ドゥーマが可愛い
チーターというと人間にも襲い掛かる獰猛な動物というイメージですが、ヨチヨチ歩きの幼いころに拾われたドゥーマは人間を襲ったりしません。
少年ザンのことが大好きです。
農場で飼育されているほかの動物たちとも仲良し。
幼いチーターが他の動物たちにじゃれる姿には癒されました。
ペットとして飼われているネコのような仕草が愛らしくてたまりません。
大自然には危険もいっぱい
父親の遺したバイク(ドゥーマはサイドカーがお気に入り)に乗って、無謀にも二人(?)旅に出かける少年ザンとドゥーマ。
しかし、バイクは荒野のド真ん中でガス欠になってしまいます。
ザンとドゥーマは、とりあえず墜落した飛行機の残骸で休息を取りますが、そこで怪しい男リプクナに出会い、一緒に旅をすることになります。
水が尽き、食料も尽き、ワニだらけの河を渡ったり、イノシシに追いかけられたり、密猟者の罠にかかったり…前途多難な旅の洗礼が待ち受けています。
頼れる相棒ドゥーマ
野生を失くしたドゥーマは可愛いネコのような雰囲気ですが、ザンにとっては信頼できる唯一無二の相棒です。
ザンが転校先の学校でイジめられているまさにそのタイミングで、身を寄せていた伯母さんの家から飛び出してきたドゥーマが学校にやってきてしまいます。
イジメっこたちはチーターのドゥーマにビビって逃げ出します。

えらいぞ、ドゥーマ!
が、これがきっかけで学校は警察が出動するなどして大騒ぎになってしまいます。
そして、学校を抜け出したザンとドゥーマの旅がはじまります。
旅の途中で出会った怪しい男リプクナもドゥーマにはビビッて迂闊なことはできません。
これほど頼れるパートナーはなかなかいませんね。
少年とチーターの絆と成長
この映画のいちばんの見どころというか、メインテーマです。
旅の途中からは大人のリプクナも加わりますが、少年ひとりとチーター1匹が広大な大自然を旅するわけですから、さまざまな試練が待ち受けていることは必至です。
その旅のなかで、ドゥーマは少しずつ野生を取り戻していきます。
が、ドゥーマが野生を取り戻していく――すなわち、それはドゥーマとの別れが近づいていることを示唆しているともいえるわけです。
困難を乗り越え、親友との別れを経た少年が、どんな男に成長するのか…
これこそがこの映画の最大のテーマですね。
人生をやり直すリプクナ
(重要なところには言及しませんが、ネタバレを避けたい人は読み飛ばしてネ。)
ザンとドゥーマが旅の途中で出会う男リプクナは、都会での一攫千金を狙って故郷を捨てた男でした。
しかし、けっきょくうまくいかず、まっとうな人生を送ることを諦めてしまったようです。
そんなリプクナではありますが、ザンとの出会いと旅を通して、少しずつ変わっていきます。
胡散臭い男だと警戒していたザンも、リプクナの過去に触れ、少しずつリプクナに対する理解をあらためていきます。
そして旅も終盤に差し掛かるころ、リプクナは身を挺してザンを守り、ザンも瀕死となったリプクナを救うために命懸けの行動に出ます。
父を失い、親友との別れも近づく少年ザン…
大切なモノを失ったリプクナ…
ふたりの友情もまた、この映画の見どころのひとつです。
ザンとドゥーマの成長がこの映画の注目ポイントですが、リプクナに訪れる結末もまた感動的でした。


コメント
主人公の少年は12歳ということだそうです。
情報ありがとうございます。