どーも!
宇宙が好きな文系バーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。
今回は9月28日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『ムーン・パニック』のレビューでございます。
映画『ムーン・パニック』のザックリした概要
月に大きな天体が衝突してパックリ、ドッカーン!
破片が地球に振ってきたり、月の軌道が変わっちゃったりして、さあ大変!
天文学者の先生方が地球滅亡を回避するために全力を尽くす災害パニック映画です。
映画『ムーン・パニック』の見どころ(ちょっとネタバレあり)
神秘的な割れた月
前述したとおり、月に大きな天体(褐色矮星)が衝突したことにより、月に大きな亀裂が入ったり、月の一部が欠けて散逸したりします。
で、その月の亀裂や、月の重力によってギリギリ月の周辺を漂っている状態の大きな欠片が、地球から肉眼で視認できちゃったりします。
月で核爆弾
その様子が怖いんだけど、やはり神秘的で、CGだと分かっていても見惚れてしまいました。
孫を守るおじいちゃん
天文学者のアレックスは、家に残したおじいちゃんに2人の子供と避難するよう連絡しますが、「わしゃ、ここを離れん!」と頑固っぷりを発揮。
しかし、愛する孫を救うため、おじいちゃんは愛車に2人の孫を乗せて車を走らせます。
ですが、激走中に車が浮いてしまってクラッシュ!
2人のチビッコはクラッシュした現場のそばにあった建物に水と食料調達も兼ねて避難します。
が、「それは俺の水だ!出ていけ!」と男が出てきてピンチ!
そこへ「孫には手を出させん!」とばかりにおじいちゃんが後ろから登場して男を殴ります。
と、ヒーロー張りの登場で孫のピンチを救ったおじいちゃんですが、実は相手の男性はチビッコたちに手荒なことをしたわけではなかったりします。

おじいちゃん先走り過ぎ…
そして、おじいちゃんは事故の衝撃と男との揉み合いで発作が起きてしまったのか、愛する2人の孫を遺して逝ってしまいます。
祖父を亡くした子供たちを救う男
おじいちゃんに殴られてプンプン丸な男ですが、発作で倒れたおじいちゃんとすすり泣く2人の子供を追い出すわけにもいかず、複雑な表情を浮かべます。
避難場所と水を独占しようとしていた男は、根っからの悪人というわけではなく、むしろ善良な一市民であったようです。
男は、天国へ旅立とうとしているおじいちゃんに子供たちを父親と再会させることを約束します。

かっこいい…
妊婦は優先して避難させてやれ!
アレックスとは別の天文学者ローランドは、恋人のマルティナと離れて対策チームに加わります。
しかし、妊娠中の恋人を乗せた列車が脱線し、連絡が取れなくなってしまいます。
ローランドの恋人マルティナは一時避難キャンプに辿り着き、軍の避難民用トラックに乗せてくれるよう頼みますが、「定員オーバーだ!」と断られてしまいます。
が、見ず知らずの男性が「この人は妊娠しているんだ!ひとりくらい何とかなるだろう!」と軍人に詰め寄り、軍人も「よし、乗れ!」と融通を効かせます。
他人を思いやることのできる人って素敵ですね。
地球を救うため、決死の覚悟で月へと飛び立つ!
質量が変化し、軌道がズレた月は、やがて地球に衝突することが判明します。
そうなれば、もちろん地球は滅亡です。
ということで、それを回避するために月へと向かう作戦が立てられます。
しかし、その作戦は成功したとしても地球への帰還は保証できないという非常なるモノ。
そして、作戦の成功のためにはアレックスとローランドの2人が月へと向かうことが必須条件です。
離れ離れになったままの2人の子供を想うアレックス、自分の子供を身籠っている恋人を想うローランド。
この2人の心情を想うと胸が締め付けられます。
お前を置いていくわけにはいかない!いや、お前だけでも帰るんだ!
アレックスとローランド、さらに2人の宇宙飛行士が加わり、4人で月での作戦が決行されます。
しかし、作戦実行中にトラブルが発生し、4人での地球帰還が困難な状況に陥ってしまいます。
自分を犠牲にしてでも仲間だけは無事に還そうとするローランド。
タイムリミットが迫る中でも仲間を見捨てないという意思を示すアレックス。
仲間を想う2人の強い決意が感動的でした。
果たして2人の運命は…
映画『ムーン・パニック』は宇宙や物理の知識がない人のほうが楽しめます
私は宇宙や天文といったものにそれなりに興味はあるものの、文系なので専門知識は持ち合わせていません。
映画の中で起こる出来事も「ほえー!」とすべて流されるままに納得しながら見ていました。
が、専門知識がある人からすると絶対にありえないことの連続で、ツッコミどころ満載の映画だそうです。
なので、専門知識を持っていて、かつ科学的根拠に基づいたリアルな展開を好む人だと楽しめないかもしれません。
逆に私のように「宇宙や天文に興味はあるものの知識はない」っていう人は最高に楽しめる映画だと思います。
特に理系男子が普通の彼女と見るときは要注意!
理系の男性は、映画を見ながら(あるいは見終わったあとで)「あんなの絶対ないから!なぜかというとウンタラカンタラ…」などと彼女に知識をひけらかしたくなるかもしれませんが、やめましょうね。
「頭が良くて素敵!」となるよりも、「ロマンの欠片もないケンドくせー男」だと思われるリスクの方が高いです。
彼女も理系の理系同士のカップルだったら盛り上がるかもしれませんけどネ。
映画『ムーン・パニック』を見た感想まとめ
パニック映画らしく、様々な困難が人間たちに襲い掛かります。
車や列車が浮いちゃったりして、映像も迫力があってハラハラドキドキの連続でした。
が、この映画の最大の魅力は人間ドラマにあると私は思います。
見どころとして既にいくつか挙げさせていただきましたが、もっとも印象的だったシーンは、決死の覚悟で月へと向かう宇宙船の中でアレックスと2人の子供たちが通信シーンです。
「やるべきことをやったら帰る」という父アレックスに対して、「パパが帰ってくるの待ってるよ。」と告げる子供たち。
しかし、子供たちもアレックスが死を覚悟していることを悟っているのか、アレックスと会話しながら泣きっぱなしです。
このシーンはもう涙が溢れ出て止まりませんでした。


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