どーも!
物理の知識は、中学理科の範囲までしかないバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。

いや、そもそも理科は苦手だったし、中でも物理系ジャンルはもっとも苦手だったので、中学理科ですら怪しいかも…
さて、今回は2020年12月9日にテレビ東京の午後のロードショーで放送された映画『ミッション: 8ミニッツ』のレビューでございます。
現代科学でも明らかにされていないような、人間の脳に残る記憶とか、パラレルワールドの存在など、SF的なストーリーに興味を惹かれる人におすすめの映画です。
映画『ミッション: 8ミニッツ』の概要
自分をスティーブンス大尉だと自認している男は、目覚めた列車の中、目の前の見知らぬ女性に「ショーン」と別の名で呼ばれて戸惑う。
アフガニスタンで軍の任務についていたはずの自分が、何故、列車の中にいて、「ショーン」という名で呼ばれるのか―
鏡に映る自分の顔は別人、持っていた身分証は教員ショーンと書かれていた。
目覚めてから8分後、列車は爆発する。
スティーブンスは、閉ざされたコクピットのような場所で再び目を覚ます。
コクピット内のモニターに映る女性は「グッドウィン大尉」と名乗る。
グッドウィン大尉によると、スティーブンスが体験したのは、すでに起きてしまった列車爆破テロ事件事件らしい。
ラトレッジ博士が開発した「死者の脳に残る記憶と同期させることができる特殊プログラム」によって、スティーブンスは、列車爆破テロの被害者ショーンの死の直前8分間を体験しているのだった。
スティーブンスに課せられた任務は、その8分間の中でテロの犯人を見つけ出すこと。
その任務を達成できるまで、スティーブンスは何度もその8分間を繰り返すことになるのであった。
映画『ミッション: 8ミニッツ』の主な登場人物
スティーブンス大尉
映画の主人公。
ラトレッジ博士が開発した特殊プログラム「包囲された城」による列車爆破テロの犯人を特定する任務を課せられる。
ケンカ別れしたままの父親と連絡を取りたがる。
クリスティーナ
スティーブンスが列車内で同席する女性。
スティーブンスのことを教員ショーンとして認識している。
グッドウィン大尉
特殊プログラム「包囲された城」を用いてスティーブンスを指揮する女性。
ラトレッジ博士
特殊プログラム「包囲された城」開発者。
映画『ミッション: 8ミニッツ』の見どころと感想
観る人の知性が試される映画
少し難解な映画なので、難しい話に関しては、「それはそういうものなのだ。」と割り切って考えることができる人でないと楽しめないと思います。
あるいは物理学に詳しい人だったら、「なるほど、こういうことも考えられるな。」と仮設を立てたり、「いや、これはありえない。」と否定しながら楽しむことができるかと思います。
1番ダメなのは、自身の理解力の低さを棚に上げて「よく分からんから面白くない。」と評価してしまうことです。
分からないなら分からないなりに考えてこそ、この映画の面白さも分かるかと思います。
観る人の知識力、理解力、思考力、教養力が試される映画ですな。

ちなみに私のアタマでは、1回観ただけで全てを理解することはできませんでした…
結末を知ったうえでも、もう1度観たくなる映画ですね。
アナタはどこで気付けるか!?スティーブンスに隠された秘密
スティーブンス大尉に課せられた任務は、列車爆破テロの犯人の特定です。
といっても、この映画の重要なテーマは、爆破テロ犯人の推理ではなかったりします。
映画を観る人に対して課せられるのは、「何故、スティーブンスにこの任務が課せられたのか?」に気付くことではないかと思います。
さらにその疑問が明らかになった後、8分の間にスティーブンスが取った行動に対して、
- どんな意味があるのか?
- その結果、どんなことが起こったのか?
を考えることこそが、この映画を観る醍醐味になってきます。
ホラー的な要素はありませんが、展開が進むと少し恐怖を感じる映画でもあります。
最後の8分に感動
何度も死の直前の8分間を繰り返していくなかで、スティーブンス大尉はついに犯人を見つけ出し、爆破テロの阻止に成功します。
しかし、スティーブンス大尉が体験しているのは、既に起きてしまった事件の記憶に過ぎず、記憶の中の過去を変えることができても、現実世界で起きてしまったことは変わらないとラトレッジ博士は説明します。
スティーブンスに課せられていたのは、あくまで犯人の特定に過ぎなかったのです。
それでもスティーブンスは、8分間の中で思い残すことのないような行動を取ります。
さて、これ以上語ってしまうことはネタバレになってしまうので、いったんここまでにしておきましょう。
ラストについての考察(ここから先ネタバレ含む)
この映画を観た多くの人が抱いたであろう疑問
前述したように観る人によっては、難解だったり、いまいち納得できないと感じる部分が多い結末だったと思います。(twitterや映画批評サイトでは、「結末の展開が理解不能でつまらない」と評価している人が多いようです。)
そこで、ここから先はラストの結末について、私なりの考察を書いていきます。
映画未視聴の方は、ここから先はネタバレ覚悟のうえでご覧ください。
さて、最後の8分間の終了に合わせて、グッドウィン大尉はスティーブンスの願い通り、生命維持装置を停止させました。
しかし、8分経過後もスティーブンスは意識を保ったまま、爆破テロが阻止された世界で生き続けました。

生命維持装置が停止したんだから、スティーブンスは死ぬんじゃないの?
って、思いますよね。
その疑問の答えとなるのが、パラレルワールドの存在ではないかと私は考えるのです。
足りない頭で小難しく考えてみました
① 爆破テロ発生→スティーブンスが犯人を特定(あくまで特定のみで列車爆破テロは阻止できず)→グッドウィン大尉によってスティーブンス安楽死
という当初の世界線とは別に
② スティーブンスによって爆破テロそのものを阻止→平和な日常
というパラレルワールドが発生したわけです。
②の世界線は①の世界線とは別の時間軸だと考えると、①の世界線のスティーブンスが死のうが生き続けようが②の世界線のスティーブンスには関係ないのです。
②のパラレルワールドが発生した時点で、①の世界線からの干渉を受けなくなるというわけですな。
さらに②の世界では、事前に爆破テロが阻止されているので、そもそも「包囲された城」プログラムそのものも使われることがありません。
なので、②の世界のスティーブンスは生命維持装置にかけられたまま、安楽死を願い出ることもなくなったわけです。
ということは、②の世界では、①の世界から意識だけ飛んできたスティーブンスと、生命維持装置にかけられたまま眠り続けるスティーブンスが同時に存在していることでしょうか。

頭がこんがらがってきたぞ…ちょっと強引な解釈でしょうか?
理論物理学に詳しい人や、頭が良い人だったら、もっとスマートに整理できるのでしょうなぁ…
もっと単純明快に整理してみます
ラトレッジ博士は、「過去を変えることはできない。」と言いました。
たしかにその通りのようです。
しかし、スティーブンスは「別の未来を創る」ということに成功したのですね。

それにしても、意識だけでなく人生まで乗っ取られてしまったショーンは、ちょっと可哀想かも…
ちなみにですが…
私自身はパラレルワールドというものの存在には否定的です。

あのとき、ああしていたら…
なんてことはよく考えますが、「あのときの私」は「あのときの私」しかいないのであって、あのときの私の選択肢というのは当然1つしかないと思うんですよね。
だから、別の行動をして、別の世界線が発生するなんてことは起きないのではないかと。
でも、パラレルワールドについてアレコレ想像したり、考えたりしてみるのはも楽しいもんですな。


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