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マーケティングが学べる物語『100円のコーラを1000円で売る方法』

本のレビュー
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どーも!

1本60円台の缶コーラを好むバーチャルブロガー、キサカ・ヒメノです。

今回は、そんな私が『100円のコーラを1000円で売る方法』という本をレビューさせていただきます。

はっきり言ってしまうと、私はこの本に書かれている1000円のコーラは買わないです。

というより、私の現状では買う機会がないです。

しかし、この本で紹介されている方法なら、たしかに100円のコーラが1000円でも売れると思いました。

むしろ、1000円だからこそ売れるのかもしれません。

そして、一度でいいから1000円のコーラを飲んでみたいと思わせる内容の本でした。

それにしても、100円のコーラを1000円で買う人ってどんな人でしょうね。

おそらく、この本に書かれているようなマーケティングの基礎をバッチリ押さえている優秀で高収入なビジネスマンでしょうな。

さらに言うならば、『100円のコーラを1000円で売る方法』はビジネスだけでなく、恋愛にも生かせる演出とも言えますね。

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『100円のコーラを1000円で売る方法』の概要

新しい商品の企画に挑むアラサー女性の働く姿を通してマーケティングを学べる本です。

よくあるビジネス書のような解説の仕方ではなく、あくまで物語の中で学べるようになっているので、楽しみながらマーケティングの知識とテクニックが身につきます。

ドラマ化しても普通に面白そうな話だったので、ふだんはビジネス書を読む習慣がない人にもオススメです。

ちなみにコミック版もあるみたいです。

この本を読むべき人

  • 就職活動中の大学生
  • 手柄を立てて同期に差をつけたい若手~中堅のビジネスマン
  • 理想の上司を目指す人
  • 同業他社との差別化を図る経営者
  • 副業でフリマサイト・アプリを利用している人

『100円のコーラを1000円で売る方法』は小説としても楽しめる

主な登場人物

宮前久美

会計ソフト専門の会社に勤める物語の主人公。

営業から商品企画部に転属したアラサー女性。

営業時代には大胆な手法で契約を成立させてきたプライド高きキャリアウーマン。

ドラマ化するなら、石原さとみか吉高由里子に演じてほしい

与田誠

商品企画部に転属した久美の上司で、商品企画部の中心的人物。

1000円のコーラを買ったことがある人。

後輩社員たちからの信頼も厚い。

久美の提案をことごとく否定しつつ、久美にアドバイスを送り続ける。

その口調からも理想的な上司像が思い浮かぶので、部下や後輩からの信頼を得たいと考えている方は参考にすべし。

ドラマ化するなら、西島秀俊さんに演じてほしい

井上太郎

久美の同期。

久美に振り回されまくる。

なんかカワイイ。

イメージ的にはお笑いコンビ宮下草薙の草薙さん。

あらすじ

主人公の女性・宮前久美は、顧客の要望を100%満たすような商品企画を提案しては、上司である与田誠に却下されてしまいます。

プライドの高い久美は、完璧だと自画自賛する企画を批判されてムキになりますが、与田は軽く受け流してばかりで久美の提案をなかなか認めようとしません。

却下されては新たな企画を提案し、しかし、そのたび、また与田に却下されてしまう――そんな日々を繰り返し、与田への反感を募らせていく久美。

いっぽうの与田は、久美の企画を否定ばかりしているように見えて、じつはその都度、実例を示しながら抽象的なヒントを久美に与えているのです。

久美は、与田に反感を覚えながらも、与田から示されたヒントをもとに少しずつ商品企画のノウハウを蓄積していきます。

ときにはライバル企業とのプレゼン対決に敗れ、またあるときには顧客最大手の責任者のもとで教えを請う久美。

プライドの高い久美ですが、様々な経験を経て、自己の考え方を修正していきます。

果たして久美は、与田を納得させる商品企画を考え出し、業界に新たな風を生み出すことができるのか。

この本を読んでから私がすぐに変えたこと

私は、会社組織の中で働いた経験はアルバイトでしかありません。

が、フリマサイトで手作りのインテリア雑貨を販売していたりします。

フリマサイトでの販売は、あくまで趣味の範囲でやっていることなので、その点では本気で商売をしている方に比べたら中途半端であります。

で、今までは材料費+送料程度の値段で出品していたのですが、『100円のコーラを1000円で売る方法』を読んでからは

もしかしたら、もっと価格を上げて販売してもいいのかな…?

とか

むしろ、もっと価格を上げるべきなんじゃないのか…?

とさえ、思えるようになりました。

といっても、ただ価格を上げただけでは、きっとお客さんは離れていくでしょうね。

かといって、価格を下げればお客さんが増えるかといえば、きっとそれも違います。

以前は値下げ交渉にも応じていたのですが、この本を読んでからは単純な値下げ交渉に応じることはすぐやめました。

値下げ交渉を持ちかけてきた人に安く提供してしまっては、それ以前に類似商品をもとの価格で購入してくれたお客さんに対して申し訳ないですしね。

※ 同時に複数品を購入してくれる場合だけ、配送手続きの手間が減るし、送料も安くなる分、大胆に値下げすることにしています。

価格を下げることではなく、価格を上げてでもお客さんに喜んでもらえる方法を考えることが、これからのビジネスでは大事なのではないか――ということを気付かせてくれる本でした。

お客さんの言いなりになってはいけない

「クレーマーに対して、相手の言い分を受け入れるべきか否か?」とかそういう話ではありません。

また、上述したような「値下げ交渉に応じるな」という話だけでもありません。

「相手が本当に必要としているもの、望んでいるものは何なのか?」ということを考え、それを満たす商品やサービスを考え、提案し、実現することが現代のビジネスにとっては大事なのです。

ときには、顧客の要望を100%無視した(ように見える)方法で顧客を満足させてこそ、価値ある仕事ができるのです。

新しい視点、新しい手法、新しい価値を提供してこそ――というわけですね。

そうしたときこそ、強気な価格設定でも勝負できるのです。

そのためには、顧客の抱えている潜在的な問題や課題を深く知ることが大事なのかもしれません。

私はこの本を読んだとき、日経ビジネス電子版のCMが思い浮かびました。

ほかにも実例付きで様々なマーケティングの知識を学ぶことができますが、この本で私がいちばん深く考えさせられたのは「お客さんの言いなりになってはいけない」ということでした。

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